「Facebookやウェブサイトでシェアハウスの内見に行きたい。でも、オーナーに何て文を送ったらいいだろう?」オーストラリアに来た当初、家の探し方が日本とかなり違ったため戸惑った記憶があります。今回はその疑問に答えていきます。
はじめに

家探しの目的は「自分に最適な家を見つけて」、かつ「数多いる候補者の中から自分を選んでもらう」ことです。今回筆者が紹介するのは、その第一歩であるオーナーからのレスポンス率を最大限にあげる方法です。
「そこまでしなくても返信きた」という方はきっといるでしょう。それはそれでいい。ただ、返信確率を上げる方法は知っておいても損はありません。
「どのサイトで家を探すの?」という方はこちら。
やっちゃいけないミス
「こんにちは!〇〇さんのおうちに興味があります!いつ内見できますか?」
“Hello, I’, interested in your property. When can I go? Also, what is your address?”
これらは、はっきり言って絶対禁忌です。
まずオーナーへの配慮がありません。あなただったら、この文を見て住所を教えますか。「この人はどんな人柄なのか、収入はあるのか、きっちりした人か」これらが全く分かりません。
なぜ上記が禁忌なのか
そもそもオーナーは大量のメッセージを受信しています。全員の内見を一人でするわけです。彼らにも生活がありますし仕事もある。そんななかで一人ひとりと予定を合わせていく非常に疲れる作業をしています。そこに自分が聞きたい用件だけが書かれて、オーナーが確認したい内容は一切ない文が送られてきたら・・・。
その膨大なメッセージのなかから、上記のようなメッセージは無視される確率が上がります。オーナー目線ではもっと詳しく自分自身のことを書いてくれている人の方が信頼できるからです。
書くべき内容
大前提として、メッセージは、自分のことを詳しく書きましょう。
名前、日本出身(相手が日本人なら不要)、年齢、職業、ビザ、希望滞在期間。
それに追加して、飲酒、喫煙の有無、喫煙するなら必ず外で吸うことを書きます。日本では珍しいですが、ドラッグもしないことを明記しましょう。自分の趣味や生活スタイル(家にいるのが好き、アウトドア、きれい好き、料理好き、楽器を弾くetc.)も書くとより相手に伝わります。それで最後に「インスペクション(内見)がしたいのですが、ご都合はいかがでしょうか」と書きます。
筆者が家探しをしていた時のメッセージ文実例
ここで筆者が内見依頼をしていた時のメッセージ文実例を紹介します。数年前なので文法上おかしいところが所々ありますが・・・まぁいっか。
こちらが日本にいながら部屋を決めたときのメッセージ。↓

次に、サンシャインコースト大学に在学中に引っ越す気になり送ったメッセージがこちら。コロナ直前に入居し、卒業するまでこの家に住みました。しかもなんと・・・家丸ごと貸し切り(!!!)オーナーのリンダが他州に長期旅行(いつ帰ってくるか不明)に行くことになり、コロナが来て州境が閉じてしまい、一軒家に一人暮らしをしていました。↓

さらに、サンシャインコーストからブリスベンに引っ越すときに内見をしまくっていたころのメッセージ。ちなみにこちらのオーナーさんはこの文のやり取りを見て、実際に内見しに来た筆者を見て、他の人を全員つっぱねて筆者を選んでくれました。

最後にこちらが、看護師になってから職場に近い家を探していた頃のメッセージです。ここに載っているMichaelは複数の家のオーナーをしていて、かなり気さくな方です。
実は当時、このメッセージを送った後に見に行った物件があり(メッセ送信と内見を複数同時にしていた)、そこに住む気でいたので「内見しなくてもいっかな・・・」と思っていました。が、このあと熱烈な返信をいただき、「頼むから内見に来てくれ」と言われました。その結果、こちらの家に住むことになりました。文で誠実さを伝えるって本当に大事です。↓

家探しはマッチング。だから気を抜くな
これだけしっかり文を送っていると、オーナーから返信されてくる文にも相手の人となりが見えてくることがあります。内見に行ってオーナーを見ると、もっと相手のことが見えてきます。時には「合わないからやめよう」と思うことも。その場合は断ればいいだけです。家は、厳しいオーストラリアで生き抜く中で唯一ほっと安心できる場所です。できる限り見極めましょう。
内見ではコミュニケーションをとる
内見時にはオーナーとコミュニケーションをとりましょう。オーストラリアでは、物件に応募する人が多い場合がありますので、内見で差をつけることが重要です。
当然ですが、内見時にオーナーもあなたの態度、対応の仕方をしっかり見ています。あなたは買う側ですが、相手は入居者を選ぶ側です。要するに、内見も交渉も、対等な人と人とのやり取りです。しっかり目を見て話す、話を聞く、嘘はつかない、挨拶をする等、人として当たり前の礼儀をもって接しましょう。
私が借りる側でも断った事例

余談になりますが、内見に行った際にルールある?と聞いたら「家の中で日本語を話さないで」と言われたことが過去にあります。断りました。
“I am looking for a place where I can call home. Of course, I won’t speak to you in Japanese, but I should be allowed to speak any language I want at home. “
日本人は「NO」というのが苦手です。私もです。でも、強さなき優しさは、この国では特に利用されやすいのです(個人の印象)。無理なものは無理、とハッキリ言いましょう。
このあと彼女からは「あなたのYESを待っているからほかの応募者への返信を控えている」と言われましたが、結局「ありがたいけれど、ほかの内見をするからその間に応募者が出たらその人に譲って構わない」と答えて終わりました。
なぜなら、このルールを押し付けてきた時点で「この人はPersonal Boundaries(バウンダリー;自他認識の境界線)の認識が薄い」「自分の思うように他者をコトントロールしたがる性質があるかも」と判断したからです。平たくいうと「私とは合わないだろうなと思ったから」。
終わりに
以上が、オーストラリアで家のオーナーへ内見の依頼をする際に返信してもらいやすくする内容についての記事でした。これらのことをすることで、オーナーから好印象を持ってもらいやすくなり、他の候補者よりも選ばれやすくなります。
あなたが安心して住めるお家が早く見つかりますように。
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