【体験談】看護師の私がオーストラリアの永住権を目指すにいたるまで(前編)

読んでほしい人

オーストラリアの永住権を考えている人

オーストラリアの永住権を考えている看護師さん

筆者の経歴紹介

はじめに：「永住権は難しい」は本当か

これは、日本で看護師として働いていた筆者がワーキングホリデーを経て、実際に永住権を目指すに至るまでの話になります。

はじめに、今回は完全に筆者の実体験となります。

以降、一人称を「私」と表記します。当時、実際に永住権を取得した人のブログを血眼で探していたことを思い出して、今回の記事執筆に至りました。

できるだけ簡潔にわかりやすく、かつ詳しく書くつもりですが、ここに書かれていないことで知りたいことがありましたらTwitterのDMまたはコメントで書いていただけたら(気が向いたら)追記します。

さて、永住権の申請を終えた今、「永住権取得は本当に難しいのか」という当時はげるかと思うほど悩んだ(しかも永住権がおりるまで答えがでないのを分かっていた)命題の答えを、個人的な意見として書いておきます。

看護師として永住権を目指した私の場合：

豪大学卒業→看護師免許取得→就職先決定と同時に「永住権はほぼ確実にくる」と確信しました。

正直なところ政府からの招待が来るまで分からなかったし不安でしたが、焦る気持ちがわきたつたびに「この点数でここまでやれば確実にくる」と言い聞かせていました。

執筆現在(2023年4月)はGrant Notice(ビザがおりたという正式な通知)を待っている状態ですが、私を含め看護師になった友人全員が永住権を取得(取得済 or 招待がきて申請中)しています。

※追記(2023年9月)　7月に永住権取得しました。

私は徹底的に現実的思考であり、質の高い情報を得るためなら足をつかい、通い、お金を払ってでも聞きに行くことを心がけています。逆に素人の「こうしたら永住権取れるよ」といったアドバイスは一切排除しました。不安をうらやましさをあおるだけで、聞くだけ無駄です。さらに「これだけやって無理なら不運だっただけ。諦めても悔いはなし」と言い切れるまで「事実」のみをベースに比較し、分析し、考えて選択をしてきました。ですが、これがあなたの最適解とは限りません。

もしかしたらあなたのベストな選択はオーストラリアに住むことではないかもしれません。

あなたと私が同じでない以上、この記事はあなたの「気になる」を満たす程度のものとして読んでください。

「永住権は楽じゃない」とは当時の私もよく聞きました。

「今は行政も厳しくなったし無理だよ、50歳ぐらいの現地人と結婚したらラクだよー」と冗談まじりに言われたこともありました。「よほど優秀じゃないと不可能か」と悲しくなって空を見上げたこともあります。

でも、私は自分が通った道をあえていばらの道のようには書きたくありません。私はあくまで挑戦する人の背中をそっと押す側の人間でありたい。だから、

「ラクラクとはいかないけれども、永住権はいつの時代も決して不可能ではないですよ」

とここで断言しておきます。

日本で看護師1年目‐2年目の頃

看護師として日本で働いていた1-2年目の頃に、オーストラリアにワーホリに行くことをぼんやり考えていました。

「行くなら、英語がもっとしゃべれるようになって帰ってきたい。」モチベーションとしてはその程度だったと思います。

ある日「看護師のワーホリ」という検索ワードでなんとなく調べていたら、「どうやら看護師はオーストラリアでアシスタントナースができるらしい」という情報をつかみました。

ワーホリでオーストラリアの医療を見る、給料とライフスタイルを比べる

当時の私のワーホリの目的・・・というかモチベはこの程度でした。

ついでに永住権も視野にいれる(目指すことを決めたわけではない)

ついでに将来の私が「永住権を目指したいなー」と思ったときのために、ワーキングホリデーをしながらオーストラリアの情報を集める旅にすることにしました。

この時点での永住権は目指していませんでした。そもそも知らないことが多すぎたので、とりあえずは地道に調べることにしました。

私がワーホリのエージェントを絞り込み決めた経緯と、この背景をもとに実際にカウンセラーに話した内容はこちら。

セカンドワーホリに突入→進路について悩みに悩む

ワーホリ1年目は本題にあまり関係ないので省きまして、セカンドワーホリに入った頃のことを話します。

正直、私のワーキングホリデーは楽しかったことより苦しかったことの方が多かったです。帰ることが分かっている人は「旅行気分」で観光を存分に楽しめばいいのですが、私は「将来ここで生活するなら」という視点で毎日を送っていたので、夢の国というよりはいい部分もよくない部分もしっかり見てしまいました。

さらにいうと、変化が嫌いな性分のためオーストラリアのどでかいスーパーにすら最初は辟易としていました。慣れないことすべてがストレスでした。苦しかったー・・・。というか帰りたかったです毎日。

ちなみにワーホリ1年目の語学学校の雰囲気を知りたい方はこちら。英語が伸びる・伸びないにフォーカスをしていますが、ちょこちょこ当時の学生たちが登場します。

給料はオーストラリアの方がいいことが判明

セカンドワーホリを取得して、実際に施設や病院で働き始めました。オーストラリアの医療システムも法律も看護師の役割も知らないままAIN(アシスタントナース)として働き始め、とりあえず話せそうなオーストラリア人看護師に聞いて回りました。

その結果、オーストラリアは給与制度がしっかりしており、さらにキャリアアップと共に給料も格段にアップすることがわかりました。

また、アシスタントナースとして病院を転々とするなか、ひとり日本人の看護師さんにお会いすることができ、日本育ちでも実際にオーストラリアで看護師になれる人がいるということを知り勇気づけられました。

とはいえ、とうてい自分がその立場になれるとは思えませんでした。一歩を踏み出す勇気もありませんでした。「うらやましいなー、かっこいいな、でも自分には夢のまた夢」と高すぎる壁を想像してこの国の看護師を見上げている気分でした。

でも自分が無理と思うのは「実際になる方法がはっきりイメージできない」からで、諦めたことにして「ものわかりのいい自分」でいたいからでした。

この頃ぐらいから、「本当に看護師を目指すのは高すぎる目標なのか」を見極めたくなりました。

エージェントに相談にいく

ある日、シドニーにオフィスがある留学エージェントさん主催で、日本で働く看護師さんをお呼びして実際に看護師になる道を説明してもらう会に参加してみました。知らない単語がたくさん出てきて、一生懸命ノートにメモしたのを覚えています。

ここで問題が発生します。「看護師になれたのはいいけどビザが取れなくて帰国・・・ってこともありえるんじゃない？」

私はオーストラリアでは外国人ですから、看護師を目指すなら、同時に住む権利も得る必要があるので永住権をとれる方法を探すことになります。英語圏で看護師になるだけで大変なのに、さらに法律でがちがちに固められた「永住権」についても調べないといけない・・・頭がくらくらしました。

後編へつづく

進路を調べたらざっくりした情報がどこのエージェントでも出てきました。

大学に行く、看護師登録、働く。以上です！簡単ではないですが頑張って！・・・みたいな。

でも私が欲しいのはそんなんじゃなくて、実際にどれぐらい難しくて、私が挑戦したところで成功する可能性はどれぐらいあるのかってこと。

でもそんなことは、どこにも書いていませんでした。未知数なことが多すぎて、「目指そうとしていること自体が身分違いなんじゃないか。」そんなことを毎日思って、自分を疑って過ごす日々は相当しんどかったです。

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