オーストラリアで語学学校に行っても英語が伸びなかった人の特徴

留学準備

この記事を読んでほしい人

オーストラリア現地の語学学校に行こうと思っている人

現地に住んで学校に通えば多少は英語力が上がると思っている人

語学学校でなるべく英語力を伸ばしたいと意気込んでいる人

日本にいて海外留学・語学学校を準備しようとしている人

はじめに

ちょっとイヤなタイトルですが、今回は筆者が見てきた「現地の語学学校に通っても英会話が伸びない人の特徴・行動」を書きます。

恐ろしいのが、これがうっかりしがちな行動であることです。本人たちがそうなった気持ちもわかるこそ、意識しなければあなたも同じ状況になりかねません。

したがって読んだ後に、あなたが「あ、こういうことをしちゃマズいんだな」と思って意識できるようになってもらえると本望です。

英語が伸びない人は「同調圧力に負けた人」

英語が伸びなかった人は、「同調圧力にまけた人」一言で言うとこれにつきます。

クラスの日本人と仲良くなると、集団意識が自然と芽生えます。筆者がいたクラスでは「同じでありたい」、この意識こそが最悪の結果を招いていました。「冷めた顔」「しけた顔」をしている人が一人でもいるクラスは、歩いて入ると空気が「とても日本」。

例えると中学高校で先生が「これわかる人ーーー?」って言ったときにクラス全員が「しーん・・・」と静まり返るあの感じです。そこで手を上げたら空気読めない人扱いでもされそうな、そんな感じ。

当時の語学学校の体験

当時筆者は、日本から交換留学をしていた大学生と一緒のクラスで授業を受けていました。音読の授業があったとします。少しでも英語っぽく話すと、周囲は日本人ですから皆気付きます。「あっなんか頑張ってる」・・・目立ちます。

この「目立ってしまう」のが嫌で、わざと日本語のアクセントでひたすら音読している大学生が大半のクラス。クラスで中心人物とされている男子学生がいました。先生が彼に発音のアドバイスをします。背もたれにふんぞり返り、すました顔で聞いて「あーはん?」と言っていました。

「ミスるのが恥ずかしい」から授業中も「食らいつくよりは冷静をよそおう」

我々日本人は「出る杭は打たれる」のは嫌なので皆と同じであることを好み、「挑戦して失敗すると『晒し上げ』『批判のマト』となるため失敗を極端にさける」という性質があります。

日本人は集まって静かにするのが得意ですから、わざわざ手をハイハイあげてうるさく輪を乱すようなことはしたくないですよね、友達もほしいですし。あとミスったら恥ずかしいですよね。気持ちはわかります。

ただ、これをオーストラリアでやってしまうと、しかも一番大事な「語学学校」でやってしまうとあなたの大事なお金を毎秒ドブに投げ捨てるようなものです。

例の男子学生は「クール」な顔をしていましたが、筆者から見たらめちゃくちゃにダサかったです。

結果的に彼は「俺学校意味ないと思っててー」と言い出し、「仕事(居酒屋)で働いてた方が英語伸びる気がして」とほぼ来なくなりました。職場ではある程度半強制的に英語を強いられますし、彼がクラスでやっていることは同調圧力と恥ずかしさにおされて、見栄をはっていただけなので、彼にとって学校はおそらく無意味なものだったでしょう。

同調圧力を貫きとおした学生の末路と筆者のその後

筆者の行った学校は、最大でひとクラス10-13人程度の日本人がいました。クラスはレベル別に分かれているためいくつもありました。与えられた学校の期間は約2か月半。

正直に言います。静かな空気感を貫き通した学生たちが実は大半でした。

そんな中に、筆者みたいなやる気満々で発言の多い学生がぽつり。ちょっと白い目で見られそうじゃないですか。ええ、浮いたのは当然筆者です。

同時期にスタートした学生期間ですが、「クール」な学生たちは発音はおろか言葉が口から出てくるのもまだ怪しい状態で終了を迎えました。先述のとおり何人かは学校にこなくなりました。

筆者は複数の教員から「来た時からぐんと伸びた」と言ってもらえるほどになりました。恥ずかしくても自分が「出る杭」に見えても、周囲の空気感に迎合せずに授業にくらいつき続けてよかった、と思いました。

海外生活は時として「精神限界バトル」

ここで強調しておきたいのが、彼らのような日本人は決して少なくない、ということです。
本当に誰にでもある落とし穴なのです。

というのも、英語もろくに話せないなか、海外に住むということは想像以上につかれます。

右も左もわかりません。あなたの知っている店は何一つありません。メイク用品はどれを見ても「強そう」だしスーパーに行けば規模も陳列棚の並びもちがう上に英語表記に苦労します。肉を買いたいだけなのに謎の部位ごとに分かれており、さらに理解不能なサイズで売られている。結果、買い物に一時間かかるなんてざらでした。シャンプーは変なものを買うと髪がナイロンみたいにバサバサになって対処不能になったこともありました。

見ず知らずの国に一人でおりたち、英語が一切話せないなかバスに乗って学校に行きながら、神経をとがらせて生活しているわけですから、せめて日本人が集まる語学学校ぐらい安心感を得たい。その気持ちから、自然と日本語が多く飛びかいます。授業中も、自分たちの「安全圏」から出たくない。静かに授業を聞いていたい、発言するなら指名されたときだけがいい。気持ちは痛いほどわかります。慣れない土地での生活は、それほどに精神を削ります。

冒頭の、めちゃくちゃにダサく見えた彼でしたが、彼から見たら授業中に「空気感」を乱してまで発言をしようとする筆者が「イタく」見えたかもしれません。

「皆と同じ」であることに安心を感じ、恥ずかしさには耐えられないのでプライドを守ることを選んだ彼と「失敗して注目を浴びる羽目になっても泥臭く挑戦し続けた」筆者含めたごく少数の日本人。

あなたは、どちらを選びますか。

英語を本当に伸ばしたいなら恥を恐れるべからず

さて、ここまで読んでどう思いますか。誰でもこのワナにはまってしまいそうと思いませんか。

あなたの目的は「どんな手を使ってでも自分の英語を伸ばすこと」ですか。
それとも「自分の安心感とプライドを守り抜く」ことですか。

どこにでも、自分の成長をとめようと足を引っ張る人はいます。あなたが振り払うべきものです。そして時にはそれが、その場の「雰囲気」だったりします。留学会社から集団でくる予定のそこの看護師さん。交換留学前に語学学校にいく予定の大学生さん。クラスには複数の日本人が絶対にいます。英語を話せるようになりたいなら、この「空気感」に打ち勝つ覚悟をしてください。

「複数人の生徒の前に一人立つ先生にまかせっきりで、お行儀よく座って受け身の姿勢をとるぐらいならYoutubeで勉強するほうが安くすむ。少なくとも大金はたいてオーストラリアまで来てすることじゃない。慣れないけど、明日も授業中に絶対に先生に話しかける。何度でも間違える」

当時の筆者の日記より引用

これが筆者が学校に通っていた当時、日記に書いていた内容の一部です。

まとめ

授業中も受動的、静かに座って話を聞くだけで「英会話」が伸びる・・・わけがありません。でも果たして、一体どれだけの人がハッキリとこれを自覚しているでしょうか。少しでも「集団への安心感」に浸ろうとしてしまうと、英会話力を伸ばすのは厳しくなっていくことがお分かりいただけたでしょうか。

「日本人とつるむな」なんて言いません。休みの日や学校の外で存分に仲良くしてください。でも、英語を話せるようになりたいなら、この「雰囲気のワナ」の存在は認識しておくことをおすすめします。

たくさんの悩みと葛藤をひとつひとつ通り過ぎているうちに、気が付いたら「え?あれ?なんか・・・喋れてる?」と気付く日がきます。そんなちょっと胸がおどる感覚があなたにもおとずれますように。応援しています。

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