この記事を読んでほしい人
- ワールドアベニュー現利用者
- 看護師でワーキングホリデーに行こうと考えて留学エージェントを考え中の人
- ワールドアベニューを通してワーホリに行こうと考えている人
- ワールドアベニューの悪評を見て「実際のところどうなの?」と思っている人
はじめに

Youtubeやブログで時々ワールドアベニューのお名前を見るのですが、ちらほら気になるコメントが。今回は、ワールドアベニューの実態について実際に利用した筆者の目から評判や口コミを見ていこうと思います。
ワールドアベニューは悪徳業者なのか

「ぼったくり」「サポートがク〇」
「押し売りしてくる」「悪徳留学エージェント」
ざっくりまとめて、悪い評価はこんな感じです。
自分がこれから利用するなら、本当かどうか気になるでしょう。
仮に事実無根だとして、じゃあいったいどうしてこんなウワサがたつのかも気になるはずです。
今回は、その答えを「元顧客の視点」から書いていきます。
ここで三点だけ注意があります。

まず、ここに書いてあるのは「筆者自身」の意見であり、「この留学エージェントを利用した場合あなたがどう感じるか」を代弁しているわけではないこと。
第二に、ワールドアベニュー(さん)は筆者がこんなことを書いている事実すら認識していません。
最後に、「海外で生きるという現実」をリアルに思い描いたことがない人には「まあ!なんて意地悪なの!」「辛辣・・・」ととれる文章が続きます。
「何不自由なく青い海と空に囲まれてリゾートで生きること」を夢みていたい方はここで閉じておいた方がいいでしょう。では、好き勝手に書いていきます。
筆者が目にした悪い評価・口コミ一覧

- ホームステイは絶対しないといけない。しなければよかった
- ホストファミリーが選べないから嫌
- 到着して早々いろいろ押し売りされて買わされた
英語力が低いと追加で個別レッスンを契約させられる (押し売り・ぼったくり) - 授業料が高い
- こんなに金払ったのに英語伸ばしてくれなかった来なければよかった
- 資格学校行かないって言ったら返金してもらえなかった(サポートが〇ソ)
- 資格取れても働けなかったから結局ワールドアベニュー使わなきゃよかった
がっつり2年間顧客だった筆者の答えは「NO」。だが・・・

筆者の結論から言います。
ワールドアベニューは決して悪い留学エージェントではありません。ただ、自分の英会話のレベルを知らず、誰かが押しあげてくれるだろうと思う人や自分の意思表示をはっきりしないでうやむやに流されるタイプは多分合わないでしょう。
筆者の場合は、大学に行って永住権をとるまでの進路を相談したり、IELTS等テストのコツを教えてもらったり、大学への申請、ワーキングホリデーが終わって大学選び、さらに学生ビザの申請まで全部サポートしてもらいました。普通に移民エージェントに依頼したら多分10万円はかかるサービス内容ですが全部無料。さらに将来を見据えて永住権を取るのに有利な大学も提示してくれました。
顧客としてサービスに満足していますし、それ以上にランダムな質問や相談を投げかけても応えてくださり、とても感謝しています。
筆者がワールドアベニューを選ぶまでの体験談・他社を選ばなかった理由はこちら。
では一つ一つ見ていきましょう。
「ホームステイは絶対しないといけない。しなければよかった」

嘘です。
デフォルトの契約にホームステイは盛り込まれています。そして説明も受けます。が、その時点で断ることができます。実際、ホームステイしなくても自分で家を探すつもりだったので筆者は断りました。その分安くなりました。
「ホストファミリーが選べない」

本当です。ただし、選べない留学会社はここだけではないはず。ワールドアベニューが直接かかわりのあるホスト OR 連携しているホストファミリーを管理する会社がその時期にOKを出すホスト、かつ既定の距離内(確か学校まで1時間以内)にいる家を20-30軒(人数分)集めてくるので選ぶことはできません。
「ホストファミリー選べるなら選びたかったなー」という気持ちはごもっともです。正当性のあるフィードバックと言えます。
「到着して早々いろいろ押し売りされて買わされた」

記憶のある限りで書きます。
一カ月分のホームステイを既に契約している人は、延長したい場合は最大でもう一カ月できるのですがホームステイ先を探す都合上、到着してすぐの面接時に「もう一カ月必要か」を聞かれます。ここで「もう一カ月お願いした方が安心か」と思って契約するもよし、「いえ自分で探します」と言うもよし。
「押し売りされた」と感じるのは自由です。ただ、先方がやっていることは紹介/営業トークなので、無理やり買わせる「押し売り」ではありません。払ったけれど気分が変わるかもしれないならクーリングオフも念頭に置けばいい。そして買う側なのでハッキリと聞けばいい。
ちなみに感覚的な相場としては、ホームステイは食事つきなので週350-400ドル(ざっくり日本円で月13-15万)+手数料でしょう。先払いです。筆者は最初に断った上に、前入りして家を自分で探していたので関係なし。

また、SIMカードを用意していない人、海外SIM対応機種を持っていない人向けに携帯の販売やSIMカードの紹介もあります。筆者と一緒にきたグループは30人ほどいましたが、買う人が数人いました。
事前に少し調べておけば、まったく必要ないものです。言えばよかったじゃないかというかもしれませんが、新学期早々誰も知らないクラスの中で急に立ち上がって「そんなものいりませーーーーん!」というような勇気はありません。
そしてこれらの販売はワールドアベニューが各社と連携しサービスの一環として行っていること、「押し売ってやろう」等悪意をもって売っているわけではないことを明言しておきます。
「SIMロックがされたままの使えない携帯を持ってきて、英語が一切読めない話せない状態で来た結果、海外で連絡手段が全くない人」が一定数いるのです。サービスを「無理やり買わされる」のではなく、「買うかどうかの決定権」はあなたにあります。
「英語力が低いと追加で個別レッスンを契約させられる 、しかも高い(ぼったくり)」

到着してすぐに英語の筆記と会話のテストがあって、そのあと面接があります。英語力の低さによるのですが、確か個別レッスンをがっつり受けるコースが追加で20-30万として紹介されていました。筆者は無事パスしましたので個別レッスンは不要でした。
※※2023/03/04追記 現在はコース内容が変わり、渡航前に英語学習を始めることで追加のコース案内はないそうです。
代わりに「英語の基礎が比較的ある」と判断された人限定の「医療英語」のコースを紹介されましたが、貧乏かつスタミナ・集中力のない筆者は断りました。コースの紹介は魅力的でしたが、でも「多分自分で何とかなるな」と思ったのも理由のひとつです。決定権はあくまで自分にあるわけですから、紹介されたからといって必要ないなら買わなくていい。
「通常のクラスのあとに医療英語の授業なんて頭がパンクします。私の脳ミソにそれほどのキャパはありません」と面接の人に言ったのを覚えています。
個別レッスンについて、注意しておきたいことが一点。「英語テストの点数が低いと、底上げのために追加で授業を受ける必要がある可能性がある。その場合は現地でテストを受けた後に言われる」ということは出国前の契約時に必ず言われます。
それでも英語力が壊滅的に低い状態で来た人は、学校側がなんとしても「卒業までに医療現場または介護現場である程度使える英語を身につけさせる」ことを目指すので、この「追加補習コース」が紹介されます。
ただ、これも断ることができます。受けずに英語が伸びなかった場合、卒業前の英語の試験に通らなければ医療・介護現場の仕事が紹介できないという事実は言われるでしょう。
「予想される事実を告げられる」「すすめられる」のであって「押し売り」ではありません。「それでもいい。自分で伸ばすから追加はいらない」とハッキリ言えばいいだけです。
学校が終わればその英語で医療・介護現場に出されます。看護師のあなたなら、簡単な日本語すら分からない人があなたの職場にいたらどれだけ危険かは想像に難くないでしょう。それはオーストラリアでも同じです。
「授業料が高い」

これは筆者も同意です。高いです。今は違うカリキュラムだそうですが、筆者が来豪した2017年当時は「カランメゾット」という英語の授業を受けていました。カランメゾットはイギリス発祥の徹底的な反復を行うもので、この授業を行える講師は限られており、専門機関から認定を受ける必要がある、と講師から聞きました。あと場所がシドニーのど真ん中(物件の値段が高い)なので、まぁいろいろお金かかるよなぁーと払ったのを覚えています。ちなみに英語が伸びたかどうかですが、確かに飛躍的に伸びました。卒業するころには「発音が目に見えてかわった」と複数の先生から指摘されました。嬉しい。
追記:値段をはっきり知りたい方、比較したい方はこの方の記事をどうぞ。ワールドアベニューと明記されていませんが、近いと思われます。
「こんなに金払ったのに英語伸ばしてくれなかった来なければよかった」

確かに授業料、サポート料込みで安くはなかったです。「こんなにお金払った」はおっしゃる通りです。が、「英語を伸ばしてくれなかった」は本人以外誰も責任が持てません。現地に住んで学校に通い、とことん英語の環境にいれば英語は伸びるだろうと思って事前学習をしないで来てしまったのは誰のせいでもないのです。あと、詳しくは書きませんが見ず知らずの言葉もちがう土地で生き抜くのは、なかなかつらいものです。来たことを後悔する気持ちも十分わかります。
ワールドアベニューに申し込みをした時点で筆者も友人も(正直にいって)大してできた方ではありませんでした。ですが、幸い二人とも数週間、英語の授業を徹底的に受けた結果、英会話が飛躍的に伸びた部類でした。エージェントとしても、短期間で英会話を叩き込むべく可能かなぎり万全の準備とカリキュラムを備えてくれています。が、「結果の保証をする」はありません。意思決定もあなた、その責任もあなた自身が負うのです。

余談になりますが、短期間で老人ホームや病院で働くだけの英会話スキルを伸ばす自信のない人は学生ビザで半年間TAFE(専門学校)にいってアシスタントナース資格を取る方法もあります。専門学校を卒業したらワーホリのビザに変更する、という手を使えるでしょう。
ワーホリだと学校に通える期間に制限(3カ月)があるので、のんびり自分のペースでゆっくりと学びたい人は、別の方法もあることを知っておくと選択肢が増えます。
参考ブログ
「資格学校行かないって言ったら返金してもらえなかった(サポートが〇ソ)」

英語が思った以上に伸びず「資格もういいや、やーめた」となった場合でしょう。その場合のキャンセルは「キャンセルと払い戻しの条件」をよく読むとルールとして書いてある内容です。
語学学校→資格学校が一連のものとしてパッケージになっているものですので、個人都合で英語授業のコースそのものが開始されたあとに一部をキャンセルは難しいかもしれません。契約が2015年だったので記憶があいまいです。
「もっと柔軟に対応してくれるといいのにな」は正当なフィードバックでしょうけれど、「サポートがダメ」なわけではありません。契約の通りにサービスを提供し、依頼に対して契約の通りにYES/NOを提示しているだけと筆者は解釈します。
筆者が明確に覚えている参考事例として、大学の入学前に大学附属のアカデミック英語の学校に通ったのですが、キャンセルポリシーに同じような内容が明記されていました。前払いで大学附属の学校+前期の学費を払ったのですが、仮に自分の語学が足りず入学できなかったとしても一学期のお金はほとんど返ってこない、という内容でした。「このポリシーに対して、支払いと同時に同意するものとみなす」と記載がありました。
「アシスタントナースの資格が取れても働けなかったから結局ワールドアベニュー使わなきゃよかった」

「資格が取れても働けない」事態が起こりえるのはこういう状況です。
資格学校卒業した(資格取得)→英語テストを受ける→落ちる→あきらめて再試受けない
流れを紹介しますと、資格をとったあと、語学学校のトップの先生が試験官となり、英会話のテストがあります。受験は卒後すぐでもいいし、筆者のようにセカンドビザを取るための仕事をして帰ってきてからでもいいです。
成績はすぐ返ってきて、コメントも書いてもらえます。試験に落ちると、2週間あけて再試を受験(無料かつ無制限)できます。でも合格(=最低限の会話力の担保)しないと次にすすめないので仕事の紹介は合格後になります。
卒後に仕事を紹介してくれる(=ほぼ顔パス)ということは、ワールドアベニューの現地ネットワークの強さならでは。これを使わないのは非常にもったいないです。
したがって、英語の試験をあきらめて働かない選択をするのであれば、確かにワールドアベニューでなくてもいいと思います。
筆者自身も「サポート料が高い」と思ったことがありました。しかし筆者を含めた我々客側は、自分が来豪する何年も前から彼らが時間をかけて築いたコネと情報網に乗っからせてもらっているのも事実。これがタダなわけがない。値段をつけるのはワールドアベニューです。提示されたサービスと値段に対して支払う価値があるかどうかを判断するのは我々です。
筆者はそこを吟味した結果、契約に同意する決断をくだしました。払いたくない(or払えない)、そこまで払う価値はないと判断するのも、まっとうな意思決定です。
終わりに

「ワールドアベニューは悪徳業者である」は嘘です。
「他と比べてエージェント利用料が安くない」は本当。
当たり前のことですが、留学エージェントはビジネスです。あなたが各エージェントで直接話を聞く「カウンセリング」は企業にとっての「ヒアリング兼セールス」であり、あなたにとっては買うかどうかを決める大事な「商談」です。これを念頭に置いてどこの留学エージェントとも会話をすすめていきましょう。
そもそも我々看護師をふくめた医療者は、一般の会社員と違って「ビジネス」の感覚が仕事上培われるのが難しい職業といえます。職場で時としてコスト度外視、採算無視でサービス(人命救助)を行うこともしますから、さらに理解しがたいでしょう。
が、留学エージェントと契約するサービスは明確な金銭のやり取りがある「ビジネス」です。使う側ですから、不安なこと、気になることは相手の気分を害する心配などせず直球に聞きましょう。筆者は、自分の目的を話し、不要なものはきっぱり断り、そして不明なことはハッキリ聞きました。
そんな筆者とワールドアベニューのやり取りはこちら。
自分が使うサービスに対して料金が発生しているのですから、一人でできることがあればあるほど、どんどん支払う必要はなくなっていきます。極論、自分でワーホリビザを取得して、アシスタントナースの学校も自分で契約してしまえば留学エージェントは使わなくていい。筆者はワールドアベニューが持つ現地でのネットワークと、実際にオーストラリアで看護師/永住権取得者を輩出しているというノウハウ、先輩たちの経験が聞ける可能性があるという事実に利用価値があると考えての決断でした。あと、現地でもらえるお金を自分で計算したら全部取り戻せる金額だったのも決断理由の一つでした。
実際にアシスタントナースはいくらもらえるのか、給与明細が見たい方はこちら。
あなたのワーホリが実りある、経験をたくさんつめるものでありますように。
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